なんでも院長室 VOL.12 


「敵を知り己を知れば百戦危うからず」

「健康とは?」気にして生活していますか? 国語辞典で引くと「体や心がすこやかで、悪いところのない・こと(さま)。医学では単に病気や虚弱でないというだけでなく、肉体的・精神的・社会的に調和のとれた良い状態にあることをいう。」また、健康に関する定義で世界的に知られているのはWHO(世界保健機関)憲章の前文中にあるもので、「健康とは、完全な肉体的、精神的及び社会的福祉の状態であり、単に疾病又は病弱の存在しないことではない」となっています。

私たちが常識的に漠然と考えている、からだが病気でなくて元気な状態だけでなく、精神的にも社会的にも満足のいく状態としています。近年、食生活やライフスタイルの欧米化に伴い生活習慣病の方が増えてきています。
ご承知のように日本人での三大死因はがん・心臓病・脳卒中と続いています。それぞれの病気の元を辿れば、全てではありませんが生活習慣との結びつきが大いに考えられます。
最近、予防医学と言う言葉を耳にする機会が多いと思います。わが国では2000 年を契機としてスタートした厚生労働省による医学的根拠に基づいて、癌、心臓病、脳卒中、糖尿病等の生活習慣病の原因となる食生活や、日常的に実行すべき運動、適切な休養などの目標を提示することにより、健康を増進することを目的とした「 21 世紀における国民健康づくり運動 ( 健康日本 21 )」があります。欧米では、1980より10年単位で始められた健康増進運動「ヘルシーピープル運動」 が30 年目を迎えています。

「オプティマル・ヘルス」という言葉を聞いたことがありますか?オプティマル・ヘルスというのは、それぞれの年齢において心も身体ももっとも生き生きとした理想的な「最善(optimal)の健康(health)」状態のことを意味します。30 代なら 30 代として最善の健康を維持し、40 代は 40 代としてのベストの健康状態を目指すわけです。50 代、60 代、70 代、80 代、90 代の人も同様です。健康であるためにはオプティマル・ヘルス(最善の健康)の状態を保つことが大切です。

「敵を知り己を知れば百戦危うからず」まずは、自分の健康状態を把握し、生活習慣の見直をして、健康の質の向上や病気の予防に気をつけオプティマル・ヘルスを心がけましょう。




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