なんでも院長室 VOL.02 


肺炎球菌ワクチンをご存知ですか?

肺炎についてはよく知られた病気です。死亡率が高齢者ではガン・心臓病・脳卒中に次ぐ4番目に高い病気で、2000年には85,305人がこの肺炎で亡くなられています。高齢者は食べ物を飲み損ねて気管支へ入れてしまい肺炎を引き起こしやすいのですが、もう一つの細菌感染では細菌・ウイルスなど様々な病原体によって肺炎を起こしています。このうち肺炎球菌によるものがその三分の一を占めています。
肺炎球菌ワクチン(ニューモバクス:萬有製薬)とは、肺炎球菌によって引き起こされるいろいろな病気(感染症)を予防するためのワクチンです。

従って、肺炎球菌ワクチンは、肺炎球菌以外の原因による病気(感染症)に対しては残念ながら予防効果はありません。肺炎を例にとると、肺炎の原因となる微生物には各種細菌やウイルスなど、たくさんの種類があります。
しかし、肺炎球菌は、その中で最も重要な位置を占めている細菌です。インフルエンザウイルスに多くの種類があるように、肺炎球菌にも多くの種類があります。このワクチンは、1回の接種でいろいろな型に効くようにつくられています。
当院では肺炎球菌ワクチンを準備しています。有効な抗生物質が医学の進歩とともに沢山出てきていますが、それでも肺炎は恐い疾患です。肺炎の30〜50%が肺炎球菌によると言われています。特に65才以上の高齢の方、糖尿病や腎臓病、慢性の呼吸期疾患をお持ちの方は肺炎にかかりやすく又重症化しやすいですので予防が大切です。

効果、副作用、費用など、ご不明な点がございましたら、お気軽に相談ください。








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